INFORMATION
2021-12-15 22:01:00
2人展開催のお知らせ
★Upcoming exhibition ★
【2人展のお知らせ-ベップ・アートマンス-】
2021年12月13日〜19日の間、大分県別府市にてイラストレーターの川窪花野さんとの2人展を開催します!
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東京・多摩地域の空き地や住宅のリサーチをもとに、交換日記の様に作品を交互に制作する事で「某ニュータウン」という架空の都市を創造しました。
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本企画は、ベップ・アートマンスという市民芸術祭の一環で開催されます。
私達の企画のほかに、音楽やパフォーマンスなど様々な企画が別府市内で開催中なので是非チェックしてみて下さい!
https://www.beppuartmonth.com
「某ニュータウン」
川窪花野・鈴木希果
Date:2021年12月13日(月)-19日(日)
Open:11:00-17:30
Site:蔵ギャラリーしばた 大分県別府市駅前本町1-15
入場無料、駐車場一台
Concept
私達、川窪と鈴木は架空の町「某ニュータウン」を作り出します。
私達は、橋本、八王子から多摩ニュータウン地域のリサーチを行い、土地や人々の生活に対し「循環の蓄積、それによる気配の残像」という価値観を見出しました。
橋本には、1年前まで広大な空き地が広がっていましたが、多摩ニュータウンの拡張により、その広大な土地は大型マンションへと変貌しつつある現状でした。しかし、多摩地区には田端環状積石遺跡などの遺跡や絹の道という歴史を持ち、古い時間が保存され、昔の生活の気配と新しい生活の共存が成されていました。土地は、人々の生活の構築と消滅・破壊を途方も無い程繰り返しながらも、生命活動の痕跡をどこかに残し、私達はその蓄積を無意識にどこかで感じながら生活しています。そして、現在の団地群などの住居もまた、古い記憶となり消滅または、一部保存されながら新しい町が誕生するのでしょう。そして、現在コロナ禍となり、新しい町の形態の価値観は一変しつつあります。しかし、そんな真新しい町の中にも現在の生活様式を古い記憶として残す事に価値があると、未来の人へ向けて私達が生きていた証を残したいと願い、私達は循環と蓄積の中で保存を繰り返しています。
今回の展示で私達は、このリサーチをインスピレーションにし、架空の町の縄文時代以前の過去からコロナ禍をすぎた未来までの“循環の蓄積”を一気に駆け上がり、「某ニュータウン」を創造します。人の生活をテーマにイラストレーターとして活動する川窪と、土を起点に空き地や土地の保存をテーマに作家活動する鈴木が、“架空の町”を何度も交換と上書き・保存を繰り返す事で、実際に“循環と蓄積”を体現します。そして、コロナ禍を終えた新しい世界観、生活形態の価値観をもー提示し、「某ニュータウン」は完成します。
「某ニュータウン」を通し過去の気配、そして未来の土地形態を提示する事で、土地や、そこに息づく生活の価値観を改めて考え直す時間を提示する事になるでしょう。